外来のご案内

健診のご案内

当院では法定健診から人間ドックまで各種健診を行っております。また天草市が行う健診、全国健康保険協会(協会けんぽ)、各共済組合の健診、船員手帳の健康診断も受託しています。

検診は早期発見・早期治療、病気の予防、ご自身の健康管理に役立ちます。身体的・精神的に安心して生活出来るよう、年に1度は健診を受けることをお勧めします。

予約方法

お電話での予約 平日 8:30~17:00にご連絡ください。
ご来院での予約 平日 8:30~17:00に1階健診受付にて予約してください。

健診の種類

健診名 内容 料金(税込)
法定健診1 問診、内科診察、身長、体重、視力、聴力、尿検査、血圧測定、胸部レントゲン撮影 4,620円
法定健診2 法定健診1に心電図検査、血液検査(貧血・肝機能・脂質代謝・糖代謝)が追加 8,250円
人間ドック
(日帰り)
午前中ですべてが終了します。  男性35,200円 
 女性55,000円 
人間ドック
(1泊2日)
2日間にわたり全身をチェックします。  男性57,200円 
 女性77,000円 
人間ドック
(日帰り2日)
宿泊せず自宅から2日来られる方にお勧めです。  男性52,800円 
 女性73,700円 

注:人間ドックのコース及び料金は健康保険の種類によって違う場合があります。

オプション検査

※各種健診に追加できます。

検査名 内容 料金(税込)
腹部超音波検査 肝・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・腹部大動脈・膀胱・前立腺など、体に無害な超音波(エコー)を用いて「がん」などの病気を調べます。 4,400円
甲状腺超音波検査 甲状腺の「がん」などの病気を調べます。 3,080円
乳房超音波検査 乳房の「がん」などの病気を調べます。 4,400円
骨密度検査
(骨粗しょう症)
レントゲン撮影を用いて骨密度を調べます。 2,970円
胸部CT検査 肺の「がん」などの病気を調べます。肺がんが早期発見、早期治療が重要で胸部レントゲン撮影では見つけにくい早期の肺がんを調べることができます。 8,800円
メタボCT検査 CTにて腹部の輪切りを撮影し、内臓脂肪の面積を計測することで内臓脂肪型肥満を調べます。 3,080円
血圧脈波検査 両手両足の血圧・脈波を調べることにより、動脈硬化の状態(血管年齢)と足までの血管のつまりを調べます。 1,100円
PSA
(前立腺がん)
血液を用いて前立腺の「がん」を調べます。 1,650円
ヘリコバクター・
ピロリ抗体中IgG
血液を用いて胃潰瘍・胃がんの原因とされているヘリコバクター・ピロリ菌の感染を調べます。 2,200円
便潜血反応検査 便を2日採取し肉眼では見えない出血の有無を検査し大腸がんを調べます。  836円
胃透視検査 バリウムを飲水し食道・胃・十二指腸の「がん」・潰瘍・ポリープなどを調べます。 7,700円
胃カメラ検査 口から内視鏡を入れ食道・胃・十二指腸の「がん」・潰瘍・ポリープなどを調べます。また当院では苦痛の少ない鼻から入れる経鼻内視鏡も完備しています。 10,450円

健康診断に関して「よくある疑問」

  • 健康診断では何がわかるの?
  • 二次健診にひっかかったけど大丈夫?
  • わざわざ健診なんか受けなくても、病院の外来を受診して、ガンの早期発見をしてもらえないの?

などなど多様な疑問があるかと思います。

健康診断とは

  • 「無症状」の方を対象として将来の病気発症のリスクを見積もるために、意義が高いと思われる検査項目に関して医療機器等を用いて調べる行いです。
  • 通常の外来診察では無症状の人は保険で検査を行う事はできません。つまり外来受診をして、無症状のガンを早期発見することは保険では認められていません。そのため健診・検診の制度があります。
  • 大きく二つに分けて、「動脈硬化対策」と「癌対策」に分かれます。
  • 動脈硬化の原因として有名な病状が、高血圧症や糖尿病や脂質異常症です。また肥満症や喫煙などもリスクとなります。最近では慢性腎臓病や高尿酸血症や運動不足などもリスクである可能性が指摘されています。
  • 癌対策は「健診」ではなく、対策型の「検診」となります。特定の臓器の癌をターゲットに絞って検査します。また血液検査で分かる癌としての代表に前立腺がんに対してのPSA測定があります。

健康診断における基準値

  • 健康診断やメタボ健診などには「基準値」なるものが設けられています。協会けんぽのサイトをご参照ください。はっきりとは書いてありませんが、5%程度の人が基準値から外れると書かれています。

    参考 協会けんぽ 基準値とは

    がん情報サービスも参考にされてください。禁煙や運動の大切さが書いてあります。また重要な点として、「感染症によってリスクが高まる癌」の記載があります。有名なものとして3つの癌が挙げられており、「肝炎ウイルスによる肝細胞癌」「ヘリコバクターピロリ菌による胃癌」「ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん」です。これらは事前に対策が出来る癌と考えられ一度は検査したり、未成年のうちにHPVワクチンの接種などを考慮されることが重要と考えます。また天草市では15歳の未成年を対象にピロリ菌検査を尿で行っています。
  • 現在肥満症が注目を集めています。健康診断ではBMI25以下が推奨されていますが、がんセンターの情報では男性はBMI21~27が推奨されており、25以上でも推奨となっています。適切な体重とは難しいですね!(またがんセンターの死亡リスクも30~39.9と幅が大きくなっており、30~31.9でも実はそれほど死亡リスクは高くないのかもしれません。)BMIが14未満であったり、40以上だと確実に死亡率が上がるとは言えそうです。

日本人間ドック学会による基準値

  • 判定区分 2024年度版が出されています。ご参考にされてください。
  • 当院でもこの判定区分を活用して、二次健診の案内を行っています。

自発的に行えるがん対策

  1. 禁煙、身体活動・適正体重の維持などで癌は半減します。
    参照:科学的根拠に基づく癌予防
  2. 感染症による癌を減らす事も癌対策に繋がります。
    肝炎ウイルス、HPVによる子宮頸がん、ピロリ菌による胃癌の3つが代表です。
  3. 禁煙によって肺癌や口腔・咽頭がんは減少します。
  4. 厚生労働省は、胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮頸がん、の5つのがんに対し、定期的にがん検診を受けることを推奨しています。

当院でのがん検診での発見数

※横にスクロールできます。

部位 検査種類 検査数 要精査 受診 未受診 癌と診断
肺癌 胸部レントゲン 1,040 59 52 5 3
胃癌 上部消化管内視鏡 462 36 36 0 2
胃透視(バリウム) 85 6 5 1 0
乳癌 マンモグラフィー 119 13 12 1 0
超音波 120 1 1 0 0
子宮頸がん 細胞診 128 7 7 0 0
大腸癌 便潜血 655 50 35 19 1
前立腺がん PSA 190 3 3 0 0
腹部スクリーニング 超音波 429 4 4 0 1

検診結果のとらえ方 Q&A

悪玉コレステロールだけが異常と出てたけど、どういうリスクがあるのかな?
脳卒中・虚血性心疾患発症確率計算」というものがあります。
40歳から75歳の日本人の健診データを基に将来リスクを算出できます。ご自身の発症リスクの参考にされてください。

胃内視鏡検査は何年に1回(どのくらいの間隔で)受ければいいですか?

参照:日本消化器内視鏡学会(下記一部抜粋)

  • ピロリ菌感染、萎縮性胃炎や腸上皮化生の所見があった場合
    胃がんの早期発見を目的として、定期的な内視鏡検査をお勧めします。どの程度の間隔で内視鏡検査を受けるのがいいかは未だ定かではありませんが、2〜3年間隔で内視鏡検査を受けるのがよいと考えられています。ピロリ菌を除菌した後も胃粘膜に萎縮性胃炎や腸上皮化生があった場合は、胃がんになる危険性はゼロにはなりませんので、同じように定期的な内視鏡検査を受けることが勧められます。
  • ピロリ菌がいままでに感染していない胃の場合
    胃がんになる危険性は低いため、定期的な内視鏡検査はあまり勧められません。

大腸カメラの検査間隔は?

日本消化器内視鏡学会より下記一部抜粋

図:お勧めされる大腸内視鏡検査間隔(2020年に発表された「大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン」より許可を得て改変・引用)